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トップ 各試験用の問題と解説 情報処理試験(高度共通) 平成28年秋の情報処理試験(高度共通)
平成28年秋の情報処理試験の高度共通の過去問と解説を掲載しています。
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このページの目次です。
ヒープソートの説明として、適切なものはどれか。
【ア】ある間隔おきに取り出した要素から成る部分列をそれぞれ整列し、更に間隔を詰めて同様の操作を行い、間隔が1になるまでこれを繰り返す。
【イ】中間的な基準値を決めて、それよりも大きな値を集めた区分と、小さな値を集めた区分に要素を振り分ける。次に、それぞれの区分の中で同様な処理を繰り返す。
【ウ】隣り合う要素を比較して、大小の順が逆であれば、それらの要素を入れ替えるという操作を繰り返す。
【エ】未整列の部分を順序木にし、そこから最小値を取り出して整列済の部分に移す。この操作を繰り返して、未整列の部分を縮めていく。
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問3
答え 【エ】
ヒープソートでは、木構造を配列で表現するデータ構造を利用したソートアルゴリズムで、利用する木構造は半順序木とよばれる順序木を使用します。 未整列の部分を順序木にし、そこから最小値を取り出して整列済の部分に移します。 この操作を繰り返して、未整列の部分を縮めていきます。
データ構造やヒープ領域とは何かなど、ヒープをテーマに情報をまとめています。
アルゴリズムとデータ構造について、基本情報や応用情報など情報処理試験対策用の解説をまとめています。
情報処理試験対策用のサイトオリジナル教科書をテーマにテクノロジ系の知識をまとめています。
メモリインタリーブの目的として、適切なものはどれか。
【ア】同一のバングに連続してアクセスしたとき、アクセス時間を短くする。
【イ】同一のバンクの連続したアドレスにアクセスしたとき、キャッシュミス発生時のアクセス時間を短くする。
【ウ】一つのバンクが故障しても、システムが停止しないようにする。
【エ】複数のバンクに割り振った連続したアドレスにアクセスしたとき、アクセス時間を短くする。
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問4
答え 【エ】
メモリインタリーブ(memory interleave)は、主記憶を複数の独立したグループに分け、並列的にメモリアクセスを行うことにより、 データ転送の遅延時間を埋め、メモリのデータ転送を高速化させる技術です。
メモリインタリーブの目的は、複数のバンクに割り振った連続したアドレスにアクセスしたとき、アクセス時間を短くすること、になります。
動画や音声などのマルチメディアコンテンツのレイアウトや再生のタイミングをXMLフォーマットで記述するためのW3C勧告はどれか。
【ア】Ajax
【イ】CSS
【ウ】SMIL
【エ】SVG
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問8
答え 【ウ】
SMILは、Synchronized Multimedia Integration Languageの略で、読み方はスマイル、XMLベースのマークアップ言語の1つです。
動画や音声などのマルチメディアコンテンツのレイアウトや再生のタイミングなどWWW上でマルチメディアコンテンツを表現するために記述する言語で、W3Cで仕様について勧告されています。
マークアップ言語とは何かをテーマに、マークアップ言語の意味、HTML、XML、XHTMLなど言語の種類についてまとめています。
B+木インデックスが定義されている候補キーを利用して、1件のデータを検索するとき、データ総件数Xに対するB+木インデックスを格納するノードへのアクセス回数のオーダを表す式はどれか。
【ア】√X
【イ】logX
【ウ】X
【エ】X!
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問9
答え 【イ】
B+木は、B木から派生したB木の変種でキーを指定することで挿入・検索・削除が効率的に行える木構造の一種です。
B+木インデックスのが定義されている候補キーを利用して、1件のデータを検索するとき、データ総件数Xに対するB+木インデックスを格納するノードへのアクセス回数のオーダを表す式はlogXです。
1つの接点にm個の枝があるB+木があるとします。 根から順に範囲を狭めながら探索していきますが、B+木のバランスの取れた木ですので、深さが1つ深まると探索対象が1/mに減ることが見積れます。 最終的に探索範囲が1、つまり「X/mのt乗=1」となるまで探索するのが最悪の探索回数となります。
これをtの式に直すと、「t=logmX」となります。 オーダーで考える場合には、対数の底は考える必要ないのでlogXとなります。
基礎知識の補足になります。
B木とは、木構造をもつデータ構造の1つで、多分木を基にしたバランス木です。 節を複数持つことができる木構造で、階層の深さが同じになるように、ノードの分割と併合を行います。
B木はバランス多分木ともいい、枝が複数ある木構造のうち、根からすべての葉の深さが同じで、枝が一方向に偏らないような 構造の木のことをいいます。
B木は、次のような制約を持ちます。
以下はB木のイメージです。 各節点に4個のキーを格納し、5本の枝を出し、根の深さがレベル2まであるB木になります。 このB木には、レベル0がキー4個、レベル1がキー20個、レベル2がキー100個、合計124個のキーが格納されています。
木構造の種類についてまとめています。根、葉、枝などの用語のやさしい説明から、順序木、2分木、多分木、b木、b+木、バランス木などの考え方やイメージ、計算量、ヒープ、幅優先探索など、情報処理の過去問と合わせてまとめました。
基本情報など情報処理試験対策用の解説。このページではアルゴリズムとデータ構造について解説しています。
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チャレンジレスポンス認証方式の特徴はどれか。
【ア】TLSによって、クライアント側で固定パスワードを暗号化して送信する。
【イ】端末のシリアル番号を、クライアント側で秘密鍵を使って暗号化して送信する。
【ウ】トークンという装置が自動的に表示する、認証のたびに異なるデータをパスワードとして送信する。
【エ】利用者が入力したパスワードと、サーバから送られたランダムなデータとをクライアント側で演算し、その結果を送信する。
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問13
答え 【エ】
チャレンジレスポンス認証方式について見ていきます。
チャレンジレスポンス認証方式とは、認証プロセスでシードといわれる固定パスワードそのものを、ネットワークに流さないようにすることで、盗聴によってパスワードが盗まれるのを防ぐ方式です。
チャレンジレスポンス認証方式では、通信途中でパスワードが盗聴されないように、サーバが作成した乱数とパスワードからハッシュ関数を使って計算したレスポンスを作成し、 サーバに返信することで認証情報の確認を行います。
チャレンジレスポンス認証方式では「利用者が入力したパスワードと、サーバから送られたランダムなデータとをクライアント側で演算し、その結果を送信する。」という特徴があります。
OpenPGPやS/MIMEにおいて用いられるハイブリッド暗号方式の特徴はどれか。
【ア】暗号通信方式としてIPsecとTLSを選択可能にすることによって利用者の利便性を高める。
【イ】公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式を組み合わせることによって鍵管理コストと処理性能の両立を図る。
【ウ】複数の異なる共通鍵暗号方式を組み合わせることによって処理性能を高める。
【エ】複数の異なる公開鍵暗号方式を組み合わせることによって安全性を高める。
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問15
答え 【イ】
ハイブリッド暗号方式とは、共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式を組み合わせた方式です。
OpenPGPやS/MIMEなどで用いられる暗号方式です。
公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式を組み合わせることによって鍵管理コストと処理性能の両立を図るという特徴があります。
ITベンダにおけるソリューションビジネスの推進で用いるバランススコアカードの、学習と成長のKPIの目標例はどれか。 ここで、ソリューションとは“顧客の経営課題の達成に向けて、情報技術と専門家によるプロフェッショナルサービスを通して支援すること”とする。
【ア】サービスを提供した顧客に対して満足度調査を行い、満足度の平均を5段階評価で3.5以上とする。
【イ】再利用環境の整備によってソリューション事例の登録などを増やし、顧客提案数を前年度の1.5倍とする。
【ウ】情報戦略のコンサルティングサービスに重点を置くために、社内要員30名をITのプロフェッショナルとして育成する。
【エ】情報戦略立案やシステム企画立案に対するコンサルティングの受注金額を、全体の15%以上とする。
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問23
答え 【ウ】
バランススコアカードとは、企業業績を定量的な財務業績のみでなく多面的に定義し、それらをバランスよくマネジメントしようとする経営管理手法のことをいいます。 バランススコアカードでは、将来なりたいビジョンに向かって戦略を立て、その戦略目標、重要成功要因、KPI、数値、アクションプランを策定します。
バランススコアカードでは、企業業績を①財務業績の視点に加えて、②顧客の視点、③内部プロセスの視点、④従業員のスキル・学習面の視点といった4つの視点で幅広く定義します。
まずはKPIなどの用語説明を行ってから、バランススコアカードのKPIの目標例について見ていきます。
KPIとは、Key Performance Indicatorの略で、重要業績評価指標と訳される業績評価指標です。 KGI(Key Goal Indicator)という目標達成のゴールに到達する過程における重要な管理対象を指標化したものです。 つまりKGIを効率的に達成するために必要な業績評価指標がKPIになります。
バランススコアカードのKPIは、財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、学習と成長の視点の4つがあります。 なお、学習と成長の視点とは、社員の意識や能力開発、ナレッジマネジメントなどが含まれます。
では、バランススコアカートの4つの視点におけるバランススコアカードのKPIの目標例を見ていきます。
バランススコアカートの財務の視点のKPIの目標例は以下になります。 例えば、受注金額は、財務の視点におけるKPIになります。
バランススコアカートの顧客の視点のKPIの目標例は以下になります。 例えば顧客満足度は顧客の視点におけるKPIになります。
バランススコアカートの業務の視点のKPIの目標例は以下になります。 例えば、顧客提案数は、業務プロセスの視点におけるKPIになります。
バランススコアカートの学習と成長の視点のKPIの目標例は以下になります。 例えば、社内要員の能力開発は、学習と成長の視点におけるKPIになります。
バランススコアカードとは、 略してBSC(Balanced Scorecard)といわれ、企業業績を定量的な財務業績のみでなく多面的に定義し、 それらをバランスよくマネジメントしようとする経営管理手法です。
情報処理試験対策用のサイトオリジナル教科書をテーマにストラテジ系の知識をまとめています。
“情報システム・モデル取引・契約書”によれば、要件定義工程を実施する際に、ユーザ企業がベンダと締結する契約の形態について適切なものはどれか。
【ア】構築するシステムがどのような機能となるか明確になっていないので準委任契約にした。
【イ】仕様の決定権はユーザ側ではなくベンダ側にあるので準委任契約にした。
【ウ】ベンダに委託する作業の成果物が具体的に想定できないので請負契約にした。
【エ】ユーザ内のステークホルダとの調整を行う責任があいまいにならないように請負契約にした。
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問25
答え 【ア】
情報システム・モデル取引・契約書とは、平成19年4月13日に経済産業省の「情報システムの信頼性向上のための取引慣行・契約に関する研究会」により公表された最終報告書のことをいいます。
出典:経済産業省 産業構造・市場取引の可視化 「情報システムの信頼性向上のための取引慣行・契約に関する研究会」報告書-モデル取引・契約書<第一版>-概要 p6より引用 (http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/keiyaku/model_keiyakusyo_gaiyou.pdf)
情報システム・モデル取引・契約書では、たとえば、要件定義工程を実施する際に、ユーザ企業がベンダと締結する契約の形態は準委任契約と記載しています。
委任契約とは、他人に頼んで仕事をやってもらう契約のことをいいます。
準委任契約とは、法律行為以外の事務の委託をすることをいい、委任の規定が準用される契約形態です。
請負契約とは、請負人がある仕事を完成させ、注文者がその仕事の結果に対して一定の報酬を支払うという契約形態です。
アンゾフが提唱する成長マトリクスを説明したものはどれか。
【ア】自社の強みと弱み、市場における機会と脅威を、分類ごとに列挙して、事業戦略における企業の環境分析を行う。
【イ】製品と市場の視点から、事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて、戦略を検討する。
【ウ】製品の市場占有率と市場成長率から、企業がそれぞれの事業に対する経営資源の最適配分を意思決定する。
【エ】製品の導入期・成長期・成熟期・衰退期の各段階に応じて、製品の改良、新品種の追加、製品廃棄などを計画する。
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問27
答え 【イ】
成長マトリクスとは、アンゾフによって提唱された戦略立案モデルです。
製品と市場の視点から、事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて、戦略を検討する事業戦略に利用する手法の1つです。
PPM分析、SWOT分析、アンゾフの成長マトリックスなど、経営戦略手法をテーマに知識をまとめています。
日本において、産業財産権と総称される四つの権利はどれか。
【ア】意匠権、実用新案権、商標権、特許権
【イ】意匠権、実用新案権、著作権、特許権
【ウ】意匠権、商標権、著作権、特許権
【エ】実用新案権、商標権、著作権、特許権
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問30
答え 【ア】
日本で産業財産権と総称される四つの権利は以下になります。
工業上の物品の意匠(色、形状、デザイン)です。意匠法で保護されています。
簡単な技術内容の発明です。実用新案法で保護されています。
他人の商品特別するためのトレードマークです。商標法で保護座れています。
発明の実施を占有する権利です。特許法で保護されています。
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