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調達計画・実施―RFI(情報提供依頼書)、RFPなど

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RFI(情報提供依頼書)、RFPなど調達計画・実施についてまとめています。

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目次

このページの目次です。

1. 調達と調達計画

2. 調達の実施

もっと知識を広げるための参考

更新履歴

1. 調達と調達計画

調達と調達計画について見ていきます。

調達計画

要件定義を踏まえ、既成の製品又はサービスの購入、組織内部でのシステム開発、外部委託によるシステム開発などから調達方法を選択し、調達の対象、調達の条件、調達の要求事項などを定義して調達計画を策定します。

ソフトウェア資産管理

調達を適切に行う上で、システム資産及びソフトウェア資産を管理することが有効です。

ソフトウェアのサプライチェーンマネジメント

ソフトウェアのサプライチェーンマネジメントについて見ていきます。

サプライチェーンマネジメントとは

サプライチェーンマネジメントとは、英語でsupply chain management、略してSCMといい、 主に製造業や流通業において、原材料や部品の調達から製造、流通、販売という、 生産から最終需要(消費)にいたる商品供給の流れを「供給の鎖」(サプライチェーン)ととらえ、それに参加する部門・企業の間で情報を相互に共有・管理することで、 ビジネスプロセスの全体最適を目指す戦略的な経営手法、またはそのための情報システムをいいます。

調達と調達計画に関連したIPA情報処理試験の過去問題

以下では調達と調達計画に関連したIPA情報処理試験の過去問とその解説をまとめています。

2. 調達の実施

RFI(情報提供依頼書)など調達の実施について見ていきます。

RFI(情報提供依頼書)

RFI(情報提供依頼書)とは、企業が調達や業務委託を行う際、自社の要求を取りまとめるための基礎資料として、 外部業者に情報の提供を要請することや、その要請をまとめた文書をいいます。 RFIはRequest For Informationの略です。

RFIを実施する目的

システム導入を検討している企業や官公庁などがRFIを実施する目的は、 ベンダ企業から情報収集を行い、システムの技術的な課題や実現性を把握することです。

調達者から供給者候補に対して、システム化の目的や業務内容などを示し、必要な情報の提供を依頼します。

RFIとRFP

ベンダ企業に対し、 システム化の目的や業務内容を示し、 RFI ( Request ForInformation:情報提供依頼書)を作成します。 一般に提案依頼書(RFP:Request For Proposal)を作成するために、RFIが発行されます。

RFI(情報提供依頼書)に関連したIPA情報処理試験の過去問題

以下ではRFI(情報提供依頼書)に関連したIPA情報処理試験の過去問とその解説をまとめています。

提案依頼書(RFP:Request For Proposal)

提案依頼書(RFP:Request For Proposal)は、情報システムの導入に当たり、ユーザがベンダに提案を求めるために提示する文書です。 導入システムの概要や調達条件を記述します。

ベンダ企業に対し、調達対象システム、提案依頼事項、調達条件などを示したRFPを提示し、提案書、見積書の提出を依頼します。

RFIに回答した各ベンダに対してRFPを提示

RFIに回答した各ベンダに対してRFPを提示する場合、 今後のベンダ選定に当たって、公正に手続きを進めるために 提案の評価基準や要求事項の適合度への重み付けをするルールを設けるなど、 選定の基準や手順を確立しておくことが重要です。

最低限RFPに記述する必要がある事項

ある業務システムの構築を計画している企業が、SIベンダにRFPを提示することになった際に、 最低限RFPに記述する必要がある事項は業務システムで実現すべき機能です。

提案依頼書(RFP:Request For Proposal)に関連したIPA情報処理試験の過去問題

以下では提案依頼書(RFP:Request For Proposal)に関連したIPA情報処理試験の過去問とその解説をまとめています。

提案書・見積書

ベンダ企業では、提案依頼書を基にシステム構成、開発手法などを検討し、提案書や見積書を作成して依頼元に対して提案します。

調達選定

調達先の選定に当たっては、提案評価基準や要求事項適合度の重み付けを含め、選定の手順を確立し、ベンダ企業の提案書や見積書から、開発の確実性、信頼性、費用内訳、工程別スケジュール、最終納期などを比較評価して選定します。 CSR調達やグリーン調達とは何か、グリーン購入法とは何か、など調達選定について見ていきます。

CSR調達

自然環境、人権などへの配慮を調達基準として示し、調達先に遵守を求めることをCSR調達といいます。

グリーン調達

グリーン調達とは、品質や価格の要件を満たすだけでなく、環境負荷が小さい製品やサービスを、環境負荷の低減に努める事業者から優先して購入することをいいます。

グリーン調達とグリーン購入

グリーン調達は生産者の観点での呼び方で、消費者観点ではグリーン購入といいます。

グリーン調達とグリーン購入
グリーン購入法

グリーン購入法とは、国などの公的機関が率先して再生品などの調達を推進し、環境負荷の低減や持続的発展が可能な社会の構築を推進することを目的としている法律です。 正式名は「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」でグリーン購入法はその略になります。

消費者の観点でグリーン購入という

グリーン調達は、生産者の観点ではグリーン調達といい、消費者の観点でグリーン購入といいます。 国や地方公共団体が、環境への配慮を積極的に行っていると評価されている製品・サービスを優先して購入することをグリーン購入いいます。

グリーン購入に向けて社内体制を整備する

グリーン購入に向けて社内体制を整備することは、環境対策の観点から実施する企業が社会的責任を果たすために実施すべき施策になります。

調達選定に関連したIPA情報処理試験の過去問題

以下では調達選定に関連したIPA情報処理試験の過去問とその解説をまとめています。

調達リスク分析

調達に当たっては、内部統制、法令遵守、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)調達、グリーン調達などの観点からのリスク管理の知識が必要であり、リスクを分析し、評価し、対策を立てる必要があります。 また、調達のリスクを信用リスク、事務リスク、風評リスクなど、リスクの内容に合わせて分けられます。

契約締結

選定したベンダ企業と契約について交渉を行い、納入システム、費用、納入時期、発注元とベンダ企業の役割分担などを確認し、契約を締結します。

情報システム・モデル取引・契約書

情報システム・モデル取引・契約書とは、平成19年4月13日に経済産業省の「情報システムの信頼性向上のための取引慣行・契約に関する研究会」により公表された最終報告書のことをいいます。

情報システム・モデル取引・契約書のイメージ

出典:経済産業省 産業構造・市場取引の可視化 「情報システムの信頼性向上のための取引慣行・契約に関する研究会」報告書-モデル取引・契約書<第一版>-概要 p6より引用 (http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/keiyaku/model_keiyakusyo_gaiyou.pdf)

要件定義工程での契約形態

情報システム・モデル取引・契約書では、たとえば、要件定義工程を実施する際に、ユーザ企業がベンダと締結する契約の形態は準委任契約と記載しています。

委任契約

委任契約とは、他人に頼んで仕事をやってもらう契約のことをいいます。

準委任契約

準委任契約とは、法律行為以外の事務の委託をすることをいい、委任の規定が準用される契約形態です。

請負契約

請負契約とは、請負人がある仕事を完成させ、注文者がその仕事の結果に対して一定の報酬を支払うという契約形態です。

EMS

EMS(electronics manufacturing services)は、生産設備をもつ企業が、他社からの委託を受けて電子機器を製造することをいいます。

契約締結に関連したIPA情報処理試験の過去問題

以下では契約締結に関連したIPA情報処理試験の過去問とその解説をまとめています。

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