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トップ 各試験用の問題と解説 情報処理試験(高度共通) 平成28年春の情報処理試験(高度共通)
平成28年春の情報処理試験の高度共通の過去問と解説を掲載しています。
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このページの目次です。
並列処理方式であるSIMDの説明として、適切なものはどれか。
【ア】単一命令ストリームで単一データストリームを処理する方式
【イ】単一命令ストリームで複数のデータストリームを処理する方式
【ウ】複数の命令ストリームで単一データストリームを処理する方式
【エ】複数の命令ストリームで複数のデータストリームを処理する方式
出典:平成28年度 春期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問4
答え 【イ】
SIMD(シムド)は、Single Instruction/Multiple Dataの略で、1つの命令で複数のデータを同時に処理する方式で、マルチメディアデータなどを扱うCPUに採用されています。 単一命令ストリームで複数のデータストリームを処理する方式です。
仮想サーバの運用サービスで使用するライブマイグレーションの概念を説明したものはどれか。
【ア】仮想サーバで稼働しているOSやソフトウェアを停止することなく、他の物理サーバへ移し替える技術である。
【イ】データの利用目的や頻度などに応じて、データを格納するのに適したストレージへ自動的に配置することによって、情報活用とストレージ活用を高める技術である。
【ウ】複数の利用者でサーバやデータベースを共有しながら、利用者ごとにデータベースの内容を明確に分離する技術である。
【エ】利用者の要求に応じてリソースを動的に割り当てたり、不要になったリソースを回収して別の利用者のために移し替えたりする技術である。
出典:平成28年度 春期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問5
答え 【ア】
ライブマイグレーションとは、別名でホットマイグレーションといわれ、仮想マシン(仮想サーバ)で稼働しているOSやソフトウェアを停止することなく、他の物理サーバへ移し替える技術のことをいいます。
サーバ仮想化(server virtualization)は、1台のマシン上で複数の仮想的なマシンを動作させる技術です。 それぞれの仮想的なマシンには別々のOSやアプリケーションソフトを動作させることができます。
サーバ仮想化を行うと、1台のマシンで複数のサーバが管理できるようになり、物理的資源の管理にかかる手間が省けます。 また、資源配分を需要に応じて柔軟に配分することができるので、資源の利用率を高くすることができます。
しかし、仮想サーバを動かすためにタスク切替のオーバーヘッドが発生するなど、直接実行するよりも性能が下がります。
仮想サーバとは、仮想化ソフトウェアによって実現された仮想マシンのことをいいます。
マイグレーションとは、異なる環境、場所へ移動することをいいます。英語でmaigrationといい、一般的には移動、移住の意味で、ITや電子部品の基盤などで登場する用語です。
マイグレーションの意味を簡単に見ていきます。
マイグレーションは英語でmigrationといいます。 「the movement from one place to another of a large group of people, birds, animals etc」と英語で意味が説明される言葉です。 つまり、英語では「人工移動、移住、移動、渡り、回遊」、「移住者、移動動物、渡り鳥」などを意味する言葉です。
英語の意味でみたように、一般的なマイグレーションの意味は「移住、移動」です。
ITにおけるマイグレーションの意味は「ハードウエアやOSなど、別の異なる環境へデータやプログラムを移行すること」です。
その他に電子部品の基盤では「電界の影響で金属成分が非金属媒体の上や中を横切って移動する現象」のことをマイグレーションというようです。
一般的な意味やITや基盤方面でのマイグレーションの意味を見てきましたが、ここではITにおける仮想環境中心にマイグレーションの意味を見ていきます。
ホットマイグレーションとは、別名でライブマイグレーションといわれ、仮想マシン(仮想サーバ)で稼働しているOSやソフトウェアを停止することなく、他の物理サーバへ移し替える技術のことをいいます。
コールドマイグレーションとは、ホットマイグレーションと対比して使われる用語で、電源OFFの状態で他の物理サーバへ移し替えることをいいます。
仮想記憶方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
【ア】LRUアルゴリズムは、使用後の経過時間が最長のページを置換対象とするページ置換アルゴリズムである。
【イ】アドレス変換をインデックス方式で行う場合は、主記憶に存在する全ページ分のページテーブルが必要になる。
【ウ】ページフォールトが発生した場合は、ガベージコレクションが必要である。
【エ】ページングが繰り返されるうちに多数の小さな空きメモリ領域が発生することを、フラグメンテーションという。
出典:平成28年度 春期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問6
答え 【ア】
仮想記憶方式に関連する記述として適切なものは、アになります。
仮想記憶は、主記憶の不足を補う記憶装置です。 仮想記憶方式では、プログラムの実行中、主記憶領域に存在しないページが参照されると、ページフォルトという入出力を伴うプログラムの割り込みをきっかけに、必要なページを主記憶領域にロードするページインが行われます。
仮想記憶から主記憶にページを読み込むことをページイン、主記憶から仮想記憶にページを書き出すことをページアウトといいます。このページインとページアウトをまとめてページングといいます。
ページ置換アルゴリズムは、ページアウトの対象となるページを選択するアルゴリズムです。アルゴリズムにはLRUアルゴリズムとFIFOアルゴリズムがあります。
LRUアルゴリズムは、使用後の経過時間が最長のページを置換対象とするページ置換アルゴリズムです。
FIFOアルゴリズムは、先入れ先出し方式です。先にページインしたページから先に追い出します。
スワッピングに使用されるページングファイルについて触れながら、実記憶と仮想記憶の関係や仮想記憶方式の種類と特徴、動的アドレス変換の仕組みを説明していきます。 ページングファイルの作成、設定例、ページング方式のLRUやFIFOの代表的なページ置換えアルゴリズムについてページ置換え手順の例など、具体的な内容もまとめています。
オペレーティングシステムとは、OSのことですが、種類と特徴、機能、タスク管理などOSとはどのようなものかついてまとめています。
情報処理試験対策用のサイトオリジナル教科書をテーマにテクノロジ系の知識をまとめています。
CSMA/CD方式のLANで使用されるスイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)は、フレームの蓄積機能、速度変換機能や交換機能を持っている。 このようなスイッチングハブと同等の機能をもち、同じプロトコル階層で動作する装置はどれか。
【ア】ゲートウェイ
【イ】ブリッジ
【ウ】リピータ
【エ】ルータ
出典:平成28年度 春期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問11
答え 【イ】
スイッチングハブと同等の機能をもち、同じプロトコル階層で動作する装置はブリッジになります。
LAN間接続装置は、複数のLANの相互接続や幹線LANと支線LANの接続、プロトコルが異なるネットワーク間の接続など、ネットワーク間を接続装置です。 LAN間接続装置とOSI基本参照モデルとの対応は以下のようになります。
ゲートウェイは、全層での異なるLAN同士を接続する装置で、メーカ固有のプロトコルからOSIのプロトコルに変換します。 ゲートウェイは、以下のOSI基本参照モデルのすべての層と対応します。
ルータは、ネットワーク層で接続し、最適な通信経路の選択、IPアドレスのフィルタリング機能を持つ装置です。 ルータは、以下のOSI基本参照モデルの層と対応します。
ブリッジは、データリンク層で接続し、MACアドレスのフィルタリング機能を持つ装置です。 ブリッジは、以下のOSI基本参照モデルの層と対応します。
なお、CSMA/CD方式のLANで使用されるスイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)は、フレームの蓄積機能、速度変換機能や交換機能を持っていて、ブリッジと同じプロトコル階層で動作します。
リピータはLANの伝送距離を延長する装置、ハブはスター型LANの中心に位置する中継装置です。 リピータ、ハブは、以下のOSI基本参照モデルの層と対応します。
暗号方式のうち、共通鍵暗号方式はどれか。
【ア】AES
【イ】ElGamal暗号
【ウ】RSA
【エ】楕円曲線暗号
出典:平成28年度 春期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問12
答え 【ア】
AESが共通鍵暗号方式なります。その他は公開鍵暗号方式になります。
共通鍵暗号方式とは、英語でCommon key cryptosystem。暗号化と復号に同じ鍵を用いる方法です。 暗号鍵と復号鍵をいずれも秘密にしておく必要があることから、秘密鍵暗号方式とも呼ばれます。
AESとは、Advanced Encryption Standardの略、共通鍵暗号方式の1つでブロック暗号方式です。 DESの後継となる米国政府の標準暗号方式です。ブロック長は128ビットで、使用する鍵の長さは128/192/256ビットの中から選択できます。
公開鍵暗号方式とは、英語でPublic Key Cryptography。公開鍵と秘密鍵の対になる2つの鍵を使ってデータの暗号化/復号化を行う暗号方式です。 送信者はあらかじめ受信者が公開している公開鍵で暗号化してデータを送信し、受信者は自分の秘密鍵で復号化します。
ElGamal暗号とは、読み方はエルガガマルアンゴウ、位数が大きな群の離散対数問題が困難であることを安全性の根拠とした公開鍵暗号方式の1つです。
RSAとは、Rivest Shamir Adlemanの略、公開鍵暗号方式の標準として広く普及しています。 桁数の大きな整数を素因数分解するのが困難であるということを安全性の根拠にしています。
楕円曲線暗号とは、楕円曲線上の離散対数問題の難しさを安全性の根拠にする公開鍵暗号方式です。
クラウドのサービスモデルをNISTの定義に従って、IssS、PaaS、SaaSに分類したとき、 パブリッククラウドの利用企業が行うシステム管理作業において、 PaaSとSaaSでは実施できないが、IaaSでは実施できるものはどれか。
【ア】アプリケーションの利用者ID管理
【イ】アプリケーションログの取得と分析
【ウ】仮想サーバのゲストOSに係るセキュリティの設定
【エ】ハイパバイザに係るセキュリティの設定
出典:平成28年度 春期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問15
答え 【ウ】
SaaSの利用者は使うだけ、PaaSの利用者はOSの実装は行わず、アプリケーション開発を行います。 IssSの利用者はOSの実装もアプリケーションの開発も行います。
アとイは、アプリ、ウはOS、エはインフラに関わる記述となっています。
クラウドコンピューティングの特徴や考え方についてまとめます。
クラウドに関する用語は、NIST(National Institute of Standards and Technology:米国国立標準技術研究所)の定義による用語が一般的に使われています。
SaaSは、Software as a Serviceの略です。
NISTの定義によるクラウドサービスモデルでは、SaaSの利用者は使うだけを想定したモデルです。
PaaSは、Platform as a Serviceの略です。
PaaS提供側は、サーバやネットワークなどのインフラ設備に加え、OSやミドルウェアを提供します。
NISTの定義によるクラウドサービスモデルでは、PaaSの利用者はOSの実装は行わず、アプリケーション開発を行います。
IaaSは、Infrastructure as a Serviceの略です。
IaaS提供側は、コンピュータシステムを構築および稼動させるための基盤(仮想マシンやネットワークなどのインフラ)そのものを、インターネット経由のサービスとして提供します。 例えば、ハイパーバイザー(hypervisor)などのコンピュータの仮想化技術で仮想マシンを実現するソフトウェアを利用してゲストOSであるOS環境を提供します。
NISTの定義によるクラウドサービスモデルでは、IaaSの利用者はOSの実装もアプリケーションの開発も行います。
クラウドサービスとは何かをテーマに、クラウドサービスの種類、NISTの定義、クラウドサービスの特徴、考え方、留意事項についてまとめています。
ソリューションビジネスとは何か、it用語のソリューションの意味、ソリューションビジネスの種類、情報処理試験対策の問題など関連知識をまとめています。
ストラテジ系の分野のサイトオリジナル教科書です。ストラテジ系の各分野の解説と情報処理の過去問をマッピングしています。
ITサービスマネジメントにおけるサービスレベル管理の説明はどれか。
【ア】あらかじめ定めた間隔で、サービス目標に照らしてサービスの傾向及びパフォーマンスを監視する。
【イ】計画が発動された場合の可用性の目標、平常業務の状態に復帰するための取組みなどを含めた計画を作成し、導入し、維持する。
【ウ】サービスの品質を阻害する事象に対して、合意したサービス目標及び時間枠内に回復させる。
【エ】予算に照らして、費用を監視及び報告し、財務予測をレビューし、費用を管理する。
出典:平成28年度 春期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問19
答え 【ア】
サービスレベル管理とは、英語でService Level Management、略してSLMのことです。 顧客とサービス提供者の間でSLA を締結し、サービスレベルを定義、合意及び管理します。 また、PDCAマネジメントサイクルによってサービスの維持、向上を図る一連の活動でサービスレベルの監視結果に応じてSLAやプロセスを見直ていきます。
ITサービスマネジメントにおけるサービスレベル管理では、あらかじめ定めた間隔で、サービス目標に照らしてサービスの傾向及びパフォーマンスを監視していきます。
SLM、SLA、SLOの違いやサービスマネジメントの各プロセスについてまとめていきます。
サービスマネジメントをテーマに、入門知識をまとめています。 サービスマネジメントの目的と考え方、サービスマネジメントシステムの確立及び改善、ITIL、代表的なSLA項目やサービスカタログなどITサービスマネジメントについてまとめています。 サービスマネジメント関連の参考書積、情報処理試験の過去問もまとめています。
マネジメント系の分野のサイトオリジナル教科書です。マネジメント系の各分野の解説と情報処理の過去問をマッピングしています。
ITサービスマネジメントのプロセスの一つである構成管理を導入することによって得られるメリットはどれか。
【ア】ITリソースに対する、現在の需要の把握と将来の需要の予測ができる。
【イ】緊急事態においても最低限のITサービス基盤を提供することによって、事業の継続が可能になる。
【ウ】構成品目の情報を正確に把握することによって、他のプロセスの確実な実施を支援できる。
【エ】適正な費用で常に一定した品質でのITサービスが提供されるようになる。
出典:平成28年度 春期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問20
答え 【ウ】
構成管理とは、サービスを構成するハードウェア、ソフトウェア、ドキュメントなどのCI(Configuration Item:構成品目)に関する情報を定義し、 特定したCIをCMDBに記録するなど、正確な構成情報を維持する一連の活動です。
構成品目の情報を正確に把握することによって、他のプロセスの確実な実施を支援できるメリットがあります。
SLM、SLA、SLOの違いやサービスマネジメントの各プロセスについてまとめていきます。
サービスマネジメントをテーマに、入門知識をまとめています。 サービスマネジメントの目的と考え方、サービスマネジメントシステムの確立及び改善、ITIL、代表的なSLA項目やサービスカタログなどITサービスマネジメントについてまとめています。 サービスマネジメント関連の参考書積、情報処理試験の過去問もまとめています。
マネジメント系の分野のサイトオリジナル教科書です。マネジメント系の各分野の解説と情報処理の過去問をマッピングしています。
個人情報保護法で保護される個人情報の条件はどれか。
【ア】企業が管理している顧客に関する情報に限られる。
【イ】個人が秘密にしているプライバシに関する情報に限られる。
【ウ】生存している個人に関する情報に限られる。
【エ】日本国籍を有する個人に関する情報に限られる。
出典:平成28年度 春期 ITストラテジ試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 情報セキュリティスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問30
答え 【ウ】
個人情報保護法とは、正式名は「個人情報の保護に関する法律」で個人情報の取り扱いに関する法律です。 個人情報保護法で保護される個人情報は「生存している個人に関する情報に限られる」という条件があります。
個人情報保護法とは、正式名は「個人情報の保護に関する法律」で個人情報の取り扱いに関する法律です。個人情報保護委員会“個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)や個人情報保護法、マイナンバー法との違い、などを解説していきます。
ITの法務をテーマにサイバーセキュリティ基本法などITの法律、ガイドライン、標準化一覧情報をまとめています。
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