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情報システム戦略―ERP(読み方はイーアールピー、IT用語略語)など。

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ERP(読み方はイーアールピー、IT用語略語)やシステム管理基準、EA(エンタープライズアーキテクチャ)、共通フレームなど、情報システム戦略に関連した知識をまとめています。

目次

この記事の目次です。

1. 情報システム戦略

2. エンタープライズアーキテクチャ

3. プログラムマネジメント

4. オーナ

5. フレームワーク

6. 品質統制

7. 情報システム戦略実行マネジメント

もっと知識を広げるための参考

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1. 情報システム戦略

情報システム戦略の目的と考え方や組織形態、全体システム化計画、情報化投資計画など情報システム戦略について見ていきます。

情報システム戦略の目的と考え方

経営戦略に沿って効果的な情報システム戦略を策定すること、 情報システム戦略に基づいて全体システム化計画や情報化投資計画を策定します。

情報システム戦略で明示するもの

企業の情報システム戦略では、ITガバナンスの方針を明示します。

情報システム戦略の立案に当たり、必ず考慮すべき事項

情報システム戦略の立案に当たり、必ず考慮すべき事項として、経営戦略との整合性を図る事があげられます。

組織形態

情報システムの企画、開発、運用、保守などを行う組織の形態として、職能別組織、事業部制組織、マトリックス組織、プロジェクト組織などがあります。

全体システム化計画

全体最適化方針、全体最適化計画など全体システム化計画について見ていきます。

全体最適化方針

全体最適化方針は、組織全体として業務とシステムが進むべき方向を示す方針です。

全体最適化計画

システム管理基準(平成16年)によれば、情報戦略策定段階の成果物は、 経営戦略に基づいて組織体全体で整合性及び一貫性を確保した情報化を推進するために、 方針及び目標に基づいて策定する全体最適化計画です。

全体最適化計画は、全体最適化方針に基づき、事業者の各部署において個別に作られたルールや情報システムを統合化し、 効率性や有効性を向上させるための計画です。

システム管理基準は、情報システム戦略に基づき、効果的な情報システム投資のための、 また、リスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための規範です。

システム管理基準全体最適化計画策定では、 「全体最適化計画は、方針及び目標に基づいていること」とされ、 「全体最適化の方針・目標」のなかでは、「組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にすること」としているため、 全体最適化計画策定の段階で、業務モデルを定義します。

業務モデルは、情報システムの土台になるもので、業務を抽象化して表現したものです。

業務モデルを定義するおもな目的は以下です。

システム管理基準の全体最適化計画策定段階では、企業の全体業務と使用される情報の関連を整理し、情報システムの全体像を明確化することが業務モデルを定義する目的となります。

情報化投資計画

情報化投資計画は、経営戦略との整合性を考慮して策定します。 計画の決定に際してその影響、効果、期間、実現性などの観点から複数の選択肢を検討する必要があります。

IT投資ポートフォリオ

IT投資ポートフォリオにおいて、情報化投資の対象を、戦略、情報、トランザクション、インフラの四つのカテゴリに分類します。

トランザクション

トランザクションカテゴリに対する投資の直接の目的はルーチン化された業務のコスト削減や処理効率向上を図ることです。

システム化計画

全体システム化計画に従って、個別システム化計画を立案すること、企業の戦略性を向上させるためのシステムとして、企業全体又は事業活動の統合管理を実現するシステム、企業間の一体運営に資するシステムがあります。

ここではERPやSCM、フィット&ギャップ分析、などの関連した用語について見ていきます。

ERP

ERPとは、読み方は「イーアールピー」、ITとしてはEnterprise Resource Planningを略した用語です。

企業資源計画と訳され、会計、人事、製造、購買、在庫管理、販売などの企業の業務プロセスを一元管理することによって、業務の効率化や経営資源の全体最適を図る手法です。 これらを実現するためのソフトウェアをERPパッケージと呼ばれます。

SCM

SCMは、supply chain managementの略で日本語でサプライチェーンマネジメントと呼ばれる経営管理手法です。 価値提供活動の初めから終わりまで、つまり原材料の供給者から最終需要者に至る全過程の個々の業務プロセスを、一つのビジネスプロセスとしてとらえ直し、企業や組織の壁を越えてプロセスの全体最適化を継続的に行い、製品・サービスの顧客付加価値を高め、企業に高収益をもたらす戦略的な経営管理手法です。

フィット&ギャップ分析

フィット&ギャップ分析とは、導入しようとするシステムと企業が求めている機能がどれだけマッチしているかを分析することを言います。 企業の業務プロセス、システム化要求などのニーズと、ソフトウェアパッケージの機能性がどれだけ適合し、どれだけかい離しているかを分析する手法です。

情報システム戦略に関連したIPA情報処理試験の過去問

以下では情報システム戦略に関連したIPA情報処理試験の過去問とそのの解説をまとめています。

2. エンタープライズアーキテクチャ

エンタープライズアーキテクチャとは、Enterprise Architecture、省略してEAのことをいいます。 各業務と情報システムを、ビジネス、データ、アプリケーション、テクノロジの四つの体系で分析し、全体最適化の観点から見直すための技法です。

エンタープライズアーキテクチャの目的と考え方

エンタープライズアーキテクチャは、組織全体の業務とシステムを統一的な手法でモデル化し、業務とシステムを同時に改善することを目的とした組織の設計・管理手法です。 全体最適化を図るためのアーキテクチャモデルを作成し、目標を明確に定めることが必要です。

アーキテクチャモデルは、業務とシステムの構成要素を記述したモデルのことで、組織全体として業務プロセス、業務に利用する情報、情報システムの構成、 利用する情報技術などの領域(ビジネス、データ、アプリケーション、テクノロジ)のアーキテクチャを整理し、システム全体の現状と理想像を表現します。

ビジネスアーキテクチャ

BA(Business Architecture:ビジネスアーキテクチャ)は、組織の目標や業務を体系化したアーキテクチャです。

データアーキテクチャ

DA(Data Architecture:データアーキテクチャ)は、組織の目標や業務に必要となるデータの構成、データ間の関連を体系化したアーキテクチャです。

アプリケーションアーキテクチャ

AA(Application Architecture:アプリケーションアーキテクチャ)は、組織としての目標を実現するための業務と、それを実現するアプリケーションの関係を体系化したアーキテクチャです。

SOA

SOAとは、Service Oriented Architectureの略で、サービス指向アーキテクチャと訳される言葉です。 ソフトウェアの機能をサービスという部品とみなし、そのサービスを組み合わせることによってシステムを構築する概念です。

SOAの読み方

SOAの読み方は、一般的に「エスオーエー」ですが、人によっては「ソア」や「ソアー」、「ソーア」と読む場合があります。

サービスというコンポーネント

SOAは、サービスというコンポーネントからソフトウェアを構成することによって、ビジネス変化に対応しやすくします。

利用者の視点から各業務システムの機能をいくつかの独立した部品に分けることによって、 業務プロセスとの対応付けや他のソフトウェアとの連携を容易にし、 アプリケーションやその機能の一部を独立した部品にしたサービス同士を組み合わせてシステムを作成します。

SOAでシステムを設計する際の注意点

SOAでシステムを設計する際の注意点は、 業務の変化に対応しやすくするために、サービス間の関係は疎結合にする点です。

テクノロジアーキテクチャ

TA(Technology Architecture:テクノロジアーキテクチャ)は業務を実現するためのハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなどの技術を体系化したアーキテクチャです。

エンタープライズアーキテクチャに関連したIPA情報処理試験の過去問

以下ではエンタープライズアーキテクチャに関連したIPA情報処理試験の過去問とそのの解説をまとめています。

3. プログラムマネジメント

プログラムマネジメントは、目的や目標が明確な複数のプロジェクトを有機的に組み合わせたプログラムが、プロジェクト相互の関係を最適化して、全体として使命をより良く達成するように統合する活動です。

4. オーナ

情報システムでは、システムオーナは情報システムの責任者を指し、 データオーナは情報システムが保有するデータに関する責任者を指します。

CIO

CIOとは、Chief Information Officerの略で最高情報責任者のことを言います。 主な役割は情報化戦略を立案するにあたって、経営戦略を支援するために、企業全体の情報資源への投資効果を最適化するプランを策定することです。

オーナに関連したIPA情報処理試験の過去問

以下ではオーナに関連したIPA情報処理試験の過去問とそのの解説をまとめています。

5. フレームワーク

全社的な組織構造の中に情報システム関連の組織を組み込み、位置付けと使命を明確にするとともに、情報システムの統制についての要件を定義し、明確化します。 また、フレームワークには、プロセスフレームワーク、コントロールフレームワークなどがあります。

共通フレーム2007

共通フレーム2007(SLCP-JCF2007)は、 コンピュータ・システムの開発において、 システム発注側(利用者)と受注側(ベンダ)の間で相互の役割や業務の範囲・内容、 契約上の責任などに対する誤解がないように、 双方に共通して利用できるよう用語や作業内容を標準化するために作られたガイドラインです。

企画プロセス、要件定義プロセスなど共通フレーム2007(SLCP-JCF2007)について見ていきます。

主ライフサイクルプロセス

共通フレーム2007(SLCP-JCF2007)のプロセスのうち、ソフトウェアライフサイクルに関連するプロセスをの主ライフサイクルプロセスといいます。 主ライフサイクルプロセスには、以下のようなプロセスがあります。

供給プロセス

供給プロセスの「計画立案」では、システムが提供する信頼性、性能、セキュリティなどのサービスレベルを定義します。

企画プロセス

企画プロセスは、経営層及び各部門からの要求事項に基づいていたシステムを実現するためのシステム化計画を立案するプロセスです。

企画プロセスでは、現行業務における問題を分析し、新しく導入するシステムによって問題を改善する業務や 新規の業務を明確にして、システム化後の業務の全体像を作成します。

「経営事業の目的、目標を達成するために必要なシステムに関係する要求事項の集合とシステム化の方針、 およびシステムを実現するための実施計画を得ること」を目的としており、経営事業の目的、目標が前提となっています。

企画プロセスの「システム化構想の立案」では、企業で将来的に必要となる最上位の業務機能と組織モデルを検討します。

要件定義プロセス

要件定義プロセスは、実現する仕組みに係わる要件を定義する組織のアクティビティです。 要件定義プロセスの業務要件の定義では、新しい業務のあり方や運用をまとめた上で、業務上実現すべき要件を明らかにします。

開発プロセス

開発プロセスの「システム方式設計」では、システム化機能の整理とネットワーク構成などのシステム方式を策定します。

共通フレーム2013

共通フレーム2007を経て、共通フレーム2013が作られています。 共通フレーム2013によるシステム要件の評価タスクにおいて見極めることは以下になります。

システム化構想の立案

共通フレーム2013によれば、システム化構想の立案で作成されるものは、企業で将来的に必要となる最上位の業務機能と業務組織を表した業務の全体像です。

フレームワークに関連したIPA情報処理試験の過去問

以下ではフレームワークに関連したIPA情報処理試験の過去問とそのの解説をまとめています。

6. 品質統制

品質統制は、情報システムにかかる標準に対する準拠性を確保し、継続的な遵守状況をモニタリングし、情報システムの品質を確保するための組織、体制、一連の活動です。

7. 情報システム戦略実行マネジメント

情報システム戦略実行マネジメントは、情報システム戦略の実行状況をモニタリングし、情報システム戦略の実現を確保する一連の活動です。

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