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この記事では、ccとbccの違いなど、電子メールのヘッダの見方を解説しています。受信した電子メールのファイルをテキストエディタで開くとわかりますが、電子メールのデータは、空の行が開けられてメールヘッダーとメール本文に分けれれます。この電子メールのヘッダーの情報に含まれる主な内容についてまとめています。
この記事の目次です。
4. 電子メールのヘッダーの情報に関連したIPA情報処理試験の過去問
電子メール送信、メールサーバーの仕組みが分かってくるとメールの情報が分かってくると思います。 ちょっと簡略化していますが、以下はメールヘッダーの例です。
Return-Path: <エラーなど発生した場合のメールの送り先アドレス> Received: from <受信者側のメールサーバーの情報>(IPアドレスから逆引きしたドメイン名とIPアドレス) by <メールボックス> Received: from <送信者側のメールサーバ―> by <受信者側のメールサーバー> for <受信者メールアドレス> From: <送信者メールアドレス> To: <受信者メールアドレス> Subject: <タイトル> MIME-Version: <MIMEバージョン> Content-Type: <MIMEタイプ> <メール本文>
メールの情報は、空の行が開けられてメールヘッダーとメール本文に分けれれますが、メールヘッダーの情報に含まれる主な内容について見ていきます。
メールヘッダーの「Return-Path」には、エラーなど発生した場合のメールの送り先アドレスが設定されます。
通常は、送信者の情報が設定されますが、詐称可能な情報となります。
Receivedは、メールサーバ―を経由するたびに追加される情報になります。
fromには、受信者側のメールサーバーの情報(詐称可能)、IPアドレスから逆引きしたドメイン名とIPアドレス(詐称不可)が、 byには、メールを受信したサーバのドメイン名、ホスト名などの情報が、 forには、最終的なメール送信先アドレスが設定されます。
Fromには、メール送信者(詐称可能)、Toにはメール送信先、Subjectにはメールの件名が設定されます。
Ccには、FromとToと同様にメール送信者(詐称可能)が設定されます。
Bccは、SMTPでメッセージが転送される過程で電子メールのヘッダーフィールドから削除されます。 受信者側ではBccの送信者情報はわからないようになっています。
〔送信先〕
To:Bさん、Cさん
Cc:Dさん
Bcc:Eさん、Fさん
たとえば、上記のようにAさんは次の送信先を指定して電子メールを送信した場合、
Toに指定されたBさんは、同じメールがBccに指定されたEさんにも送信されていることが分かりません。
Toに指定されたCさんは、同じメールがToに指定されたBさんとCcに指定されたDさんにも送信されていることが分かります。
Ccに指定されたDさんは、同じメールがBccに指定されたEさんにも送信されていることはが分かりません。
Bccに指定されたEさんは、同じメールがToに指定されたCさんにも送信されていることが分かりますが、 Bccに指定されたFさんにも送信されていることが分かりません。
MIMEは、インターネットにおける電子メールの規約で、ヘッダフィールドの拡張を行い、 テキストだけでなく、音声、画像なども扱えるようにした規約です。
MIMEの読み方は「まいむ」です。
MIME-Versionには、MIMEバージョン、Content-Typeには、MIMEタイプが設定されます。
詳しくは、「MIMEタイプとは―読み方、意味、CSVなどの設定例、など」にまとめています。
電子メールのccとbccの機能について簡単に触れ、電子メールのccとbccの違いについて見ていきます。
Ccとは、Toで設定したアドレス以外にも同じ内容のメールを送信する機能です。
Bccとは、Ccと同様にToで設定したアドレス以外にも同じ内容のメールを送信する機能です。 ただし、BccはSMTPでメッセージが転送される過程で電子メールのヘッダーフィールドから削除されます。
Ccは途中でメールヘッダの情報が残り受信者全員のメールヘッダーに設定されます。 一方、Bccは途中でメールヘッダの情報が削除されるので、受信者全員のメールヘッダーに設定されません。
Bccは、受信者には別送されたメールの受信者が通知されません。 取引先メールアドレスを秘匿したい場合などに利用できます。
たとえば、Aさんが、Pさん、Qさん及びRさんの3人に電子メールを送信した際に、 Toの欄にPさんのメールアドレスを、Ccの欄にはQさんのメールアドレスを、Bccの欄にはRさんのメールアドレスを指定した場合、 Rさんの情報はPさんとQさんには送られません。Rさんのみ3人に送られていることを知ることができます。
以下では電子メールのヘッダーの情報に関連したIPA情報処理試験の過去問とその解説をまとめています。
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