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電子メールのヘッダーの情報―ヘッダーの見方、ccとbccの違いなど。

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この記事では、ccとbccの違いなど、電子メールのヘッダの見方を解説しています。受信した電子メールのファイルをテキストエディタで開くとわかりますが、電子メールのデータは、空の行が開けられてメールヘッダーとメール本文に分けれれます。この電子メールのヘッダーの情報に含まれる主な内容についてまとめています。

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目次

この記事の目次です。

1. 電子メールのヘッダーの情報

2. 電子メールのヘッダーの見方

3. 電子メールのccとbccの違い

4. 電子メールのヘッダーの情報に関連したIPA情報処理試験の過去問

もっと知識を広げるための参考

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1. 電子メールのヘッダーの情報

電子メール送信、メールサーバーの仕組みが分かってくるとメールの情報が分かってくると思います。 ちょっと簡略化していますが、以下はメールヘッダーの例です。

Return-Path: <エラーなど発生した場合のメールの送り先アドレス>
Received: from <受信者側のメールサーバーの情報>(IPアドレスから逆引きしたドメイン名とIPアドレス)
	by <メールボックス>
Received: from <送信者側のメールサーバ―>
	by <受信者側のメールサーバー>
	for <受信者メールアドレス>
From: <送信者メールアドレス>
To: <受信者メールアドレス>
Subject: <タイトル>
MIME-Version: <MIMEバージョン>
Content-Type: <MIMEタイプ>

<メール本文>

2. 電子メールのヘッダーの見方

メールの情報は、空の行が開けられてメールヘッダーとメール本文に分けれれますが、メールヘッダーの情報に含まれる主な内容について見ていきます。

Return-Path

メールヘッダーの「Return-Path」には、エラーなど発生した場合のメールの送り先アドレスが設定されます。

通常は、送信者の情報が設定されますが、詐称可能な情報となります。

Received

Receivedは、メールサーバ―を経由するたびに追加される情報になります。

fromには、受信者側のメールサーバーの情報(詐称可能)、IPアドレスから逆引きしたドメイン名とIPアドレス(詐称不可)が、 byには、メールを受信したサーバのドメイン名、ホスト名などの情報が、 forには、最終的なメール送信先アドレスが設定されます。

FromとTo、Subuject

Fromには、メール送信者(詐称可能)、Toにはメール送信先、Subjectにはメールの件名が設定されます。

Cc

Ccには、FromとToと同様にメール送信者(詐称可能)が設定されます。

Bcc

Bccは、SMTPでメッセージが転送される過程で電子メールのヘッダーフィールドから削除されます。 受信者側ではBccの送信者情報はわからないようになっています。

ToとCcとBccの違い―電子メールの受信者が知ることのできる情報の例

〔送信先〕
To:Bさん、Cさん
Cc:Dさん
Bcc:Eさん、Fさん

たとえば、上記のようにAさんは次の送信先を指定して電子メールを送信した場合、

Toに指定されたBさんは、同じメールがBccに指定されたEさんにも送信されていることが分かりません。

Toに指定されたCさんは、同じメールがToに指定されたBさんとCcに指定されたDさんにも送信されていることが分かります。

Ccに指定されたDさんは、同じメールがBccに指定されたEさんにも送信されていることはが分かりません。

Bccに指定されたEさんは、同じメールがToに指定されたCさんにも送信されていることが分かりますが、 Bccに指定されたFさんにも送信されていることが分かりません。

MIME

MIMEは、インターネットにおける電子メールの規約で、ヘッダフィールドの拡張を行い、 テキストだけでなく、音声、画像なども扱えるようにした規約です。

MIMEの読み方は「まいむ」です。

MIME-Version、Content-Type

MIME-Versionには、MIMEバージョン、Content-Typeには、MIMEタイプが設定されます。

詳しくは、「MIMEタイプとは―読み方、意味、CSVなどの設定例、など」にまとめています。

3. 電子メールのccとbccの違い

電子メールのccとbccの機能について簡単に触れ、電子メールのccとbccの違いについて見ていきます。

Cc

Ccとは、Toで設定したアドレス以外にも同じ内容のメールを送信する機能です。

Bcc

Bccとは、Ccと同様にToで設定したアドレス以外にも同じ内容のメールを送信する機能です。 ただし、BccはSMTPでメッセージが転送される過程で電子メールのヘッダーフィールドから削除されます。

ccとbccの違い

Ccは途中でメールヘッダの情報が残り受信者全員のメールヘッダーに設定されます。 一方、Bccは途中でメールヘッダの情報が削除されるので、受信者全員のメールヘッダーに設定されません。

Bccは、受信者には別送されたメールの受信者が通知されません。 取引先メールアドレスを秘匿したい場合などに利用できます。

ToとCcとBccを使用したメールの例

たとえば、Aさんが、Pさん、Qさん及びRさんの3人に電子メールを送信した際に、 Toの欄にPさんのメールアドレスを、Ccの欄にはQさんのメールアドレスを、Bccの欄にはRさんのメールアドレスを指定した場合、 Rさんの情報はPさんとQさんには送られません。Rさんのみ3人に送られていることを知ることができます。

4. 電子メールのヘッダーの情報に関連したIPA情報処理試験の過去問

以下では電子メールのヘッダーの情報に関連したIPA情報処理試験の過去問とその解説をまとめています。

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