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著作権とは、知的財産権の1つで「創造性のある表現に対する権利」です。この文芸、学術、美術および音楽など著作物の複製や翻案などに排他的権利を認め、「著作者の権利の保護」を目的として著作権法が制定されました。著作権法をテーマに属他主義などの用語の意味や保護対象についてまとめています。
この記事の目次です。
1. 著作権法とは
2. 著作権とは
3. 無方式主義と属地主義
4. 著作権の保護期間
5. 著作権法の保護の対象について
6. 著作者人格権
7. 著作権法の条文
著作権法に関連したIPA情報処理試験の過去問
もっと知識を広げるための参考
更新履歴
著作権法は、著作権を保護するための法律です。 創造性のある表現に対する権利で、文芸、学術、美術および音楽など著作物の複製や翻案などに排他的権利を認め、著作者の権利の保護を目的として、著作権法が制定されました。
著作権法における著作権は、権利を取得するための申請や登録などの手続きは不要です。
情報処理試験対策として、著作権法関連で押さえておきたい点は以下です。
著作権とは、創造性のある表現に対する権利です。
著作権とは何か、お子さんに聞かれたら何て答えますか。
「作品がどのように使われるか決められる、その作品をつくった人の権利だよ」
このように言ったら、子供にもわかりやすく説明できるのではないかと思います。
著作権のベースとして、無方式主義と属地主義があります。
著作権は、日本では無方式主義を採用しており、著作物を作成した時点で権利が発生しその後一定期間保護されます。 つまり日本国内においては、著作物に著作権表示が明記されていない場合でも、無断で複製して配布したときには著作権の侵害になります。
日本のように無方式主義の国もあれば、保護を受けるためには一定の方式を必要とする国もあります。 各国の法律によって国ごとに著作物を保護するという考え方を属地主義といいます。 属地主義のもとでは、保護を受けようとする国の保護方法に従わなければなりません。
日本における保護期間は、原則的に著作者が著作物を創作した時点から著作者の死後70年までです。 以前は死後50年でしたが、2018年12月30日に死後70年に変更されました。
著作権法の保護対象について見ていきます。
特定の分野ごとにWebページのURLを収集し、独自の解釈を付けたリンク集は、著作権法で保護されます。
プログラムの処理内容を記述したプログラム仕様書は、著作権法の保護対象になります。
プログラム言語や規約は、著作権法の保護の対象となりません。
著作者人格権は、自らの意思に反して著作物を変更、切除されない権利です。
著作権法の条文は以下に掲載されています。
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=345AC0000000048
「著作権法の一部を改正する法律」が、通常国会において平成24年6月20日に成立し、同年6月27日に平成24年法律第43号として公布されました。 本法律は、一部の規定を除いて、平成25年1月1日に施行されています。 改正のポイントは著作権等の保護の強化になります。
現行法上、著作権等の技術的保護手段の対象となっている保護技術に加え、 新たに、暗号型技術についても技術的保護手段として位置づけ、その回避を規制するための規定が整備せれました。
私的使用の目的で、有償で提供等されている音楽・映像の著作権等を侵害する自動公衆送信を受信して行う録音・録画を、自らその事実を知りながら行うことにより、 著作権等を侵害する行為について罰則を設ける等の規定が整備されました。
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