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システム要件定義・ソフトウェア要件定義

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システムとソフトウェア要件定義のあらましについてまとめています。

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目次

この記事の目次になります。

1. システム要件定義のタスク
2. システムの境界の定義
3. システム要件の定義
4. システム要件の評価及びレビュー
5. ソフトウェア要件定義のタスク

システム要件定義・ソフトウェア要件定義に関連したIPA情報処理試験の過去問
もっと知識を広げるための参考
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1. システム要件定義のタスク

システム要件定義では、システム要件の定義、システム要件の評価、システム要件の共同レビューを実施します。

たとえば、会計システムの開発を受託した会社が、顧客と打合せを行って、必要な決算書の種類や、 会計データの確定から決算書類の出力までの処理時間の目標値を明確にするシステム要件定義工程です。

2. システムの境界の定義

システム要件の定義では、システムの境界の定義を行います。

システムの境界の定義の目的

システム要件定義の目的は、利害関係者要件として定義された、利用の状況及び運用シナリオに基づいて機能的な境界を定義することです。 利用の状況、運用シナリオ、API、GUI、インタフェースファイル、サービスなどを定義します。

システム化の目標と対象範囲

システム要件定義では、システム化の目標、対象範囲(対象業務、対象部署)をまとめます。

3. システム要件の定義

システム要件の定義では、システムの機能及び能力、業務・組織及び利用者の要件などを定義します。

システムの機能及び能力の定義

システム要件定義では、システムの機能要件、性能要件をまとめます。 より具体的には、システム機能仕様、レスポンスタイム、スループットなどをまとめます。

システムの機能要件

システムの機能要件は、システムの機能に関する要件を定義します。

システム機能仕様

システム機能仕様は、システムの機能に関する要件をまとめたものです。

性能要件

性能要件は、非機能要件に分類される要件で、レスポンスタイムやスループットなどシステムの性能に関する要件をまとめます。

レスポンスタイム

レスポンスタイムは、システムや装置などに要求や入力が与えてから、反応を送り返すまでにかかるの時間のことです。

スループット

スループットとは、コンピュータ・システムが一定時間内に処理する仕事量を指します。 単位時間当たりの仕事量のことで、ユーザー側から見た、コンピュータ・システムの処理能力を測定する評価指標の一つです。

参考)システムの評価指標

システムの性能評価でしようするスループットや信頼性評価で使用する稼働率の計算方法など、システムの評価指標につてまとめています。

詳細

業務・組織及び利用者の要件

システム要件定義では、利用者の業務処理手順、入出力情報要件、操作要件(システム操作イメージ)の定義など、業務、組織、利用者からの要求事項をシステム開発の項目に対応させ、明確に定義します。

利用者の業務処理手順、入出力情報要件、操作要件(システム操作イメージ)の定義など、業務、組織、利用者からの要求事項をシステム開発の項目に対応させ、明確に定義します。 また、開発対象システムの具体的な利用法を調査、分析して要件を抽出し、5W2H(Why、When、Where、Who、What、How、How much)の観点から明確に文書化します。

より具体的には、性能要件、データベース要件、テスト要件、セキュリティ要件、移行要件、運用要件、運用手順、運用形態、保守要件、可用性、障害対応、教育、訓練、費用、保守の形態、保守のタイミング、CRUD マトリクスなどをまとめます。

性能要件

性能要件は、非機能要件に分類される要件で、レスポンスタイムやスループットなどシステムの性能に関する要件をまとめます。

レスポンスタイム

レスポンスタイムは、システムや装置などに要求や入力が与えてから、反応を送り返すまでにかかるの時間のことです。

スループット

スループットとは、コンピュータ・システムが一定時間内に処理する仕事量を指します。 単位時間当たりの仕事量のことで、ユーザー側から見た、コンピュータ・システムの処理能力を測定する評価指標の一つです。

参考)システムの評価指標

システムの性能評価でしようするスループットや信頼性評価で使用する稼働率の計算方法など、システムの評価指標につてまとめています。

詳細

データベース要件

テスト要件

セキュリティ要件

移行要件

運用要件

運用手順

運用形態

保守要件

可用性

障害対応

教育

訓練

費用

保守の形態

保守のタイミング

CRUD マトリクス

その他の要件

システム要件定義では、その他に、システム構成要件、設計及び実装の制約条件、適格性確認要件(開発するシステムが利用可能な品質であることを確認する基準)の定義、開発環境の検討などを行います。

実行環境要件、周辺インタフェース要件、品質要件、機能要件、非機能要件、達成する遂行能力・性能・運用時の実績に対する要件(パフォーマンス要件)、イネーブリングシステムなどをまとめます。

4. システム要件の評価及びレビュー

システム要件を評価する際の基本的な基準やシステム要件定義書の作成後、システムの取得者及び供給者が共同でレビューを行うことは重要です。

双方向の追跡可能性(双方向のトレーサビリティ)、一貫性、テスト可能性、システム設計の実現可能性、運用及び保守の実現可能性、レビュー参加者、レビュー方式などを理解しておく必要があります。

5. ソフトウェア要件定義のタスク

ソフトウェア要件定義では、ソフトウェア要件の確立、ソフトウェア要件の評価、ソフトウェア要件の共同レビューを実施します。

ソフトウェア要件定義とは

ソフトウェア要件定義とは、別の呼び方で外部設計、ソフトウェアやシステム開発の工程の1つのことをいいます。 利用者に提供する機能や操作などを設計に落とし込む工程になります。

外部設計工程では、システムの機能を確定し、画面設計、帳票設計、画面フロー設計、論理データ設計、コード設計が行われます。

業務分析や要件定義に用いられる手法

ヒヤリングやユースケース、モックアップ及びプロトタイプ、DFDによる業務分析の手順など、 業務分析や要件定義に用いられる手法をまとめています。

詳細

システム要件定義・ソフトウェア要件定義に関連したIPA情報処理試験の過去問

以下ではシステム要件定義・ソフトウェア要件定義に関連したIPA情報処理試験の過去問とその解説をまとめています。

もっと知識を広げるための参考

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