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システム化計画の立案時の検討で使用されるIT投資ポートフォリオとは何か、システム化計画との位置づけと合わせて、意味や目的をまとめています。
この記事の目次です。
3. システム化計画の立案における検討項目(IT投資ポートフォリオの活用について)
以下は、システム化構想の立案の流れの例です。
たとえば、ある企業が、AIなどの情報技術を利用した自動応答システムを導入して、 コールセンタにおける顧客対応を無人化しようとしています。 この企業が、システム化構想の立案プロセスで行うべきことは、AIなどの情報技術の動向を調査し、顧客対応における省力化と品質向上など、 競争優位を生み出すための情報技術の利用方法について分析することです。
以下ではシステム化計画の立案において実施すべき事項に関連したIPA情報処理試験の過去問とその解説をまとめています。
以下は、システム化計画の立案の流れの例です。
システム構築の組織体制を策定するとき、業務部門、情報システム部門の役割分担を明確にし、 費用の検討においては開発、運用及び保守の費用の算出基礎を明確にしておくべきです。
システム化計画プロセスで実施する作業は、 システム化対象業務の問題点を分析し、システムで解決する課題を定義する作業です。
以下ではシステム化計画の立案に関連したIPA情報処理試験の過去問とその解説をまとめています。
システム化計画の立案における検討項目は、大きく、全体開発スケジュール、 要員教育計画、要員教育計画、投資の意思決定法、開発投資対効果、情報システム導入リスク分析があります。
ここでは、システム化計画との位置づけと合わせて、 システム化計画の立案時の検討で使用されるIT投資ポートフォリオとは何か、意味や目的をまとめています。
サブシステム分割、優先順位付け、要員、納期、費用、品質、クリティカルパスを考慮に入れて、全体開発スケジュールを検討します。
教育・訓練の基本要件、教育訓練体制、スケジュール、対象者を考慮に入れて、要員教育計画を検討します。
投資の意思決定法には、PBP、DCF法、NPV(Net Present Value:正味現在価値)などがあります。
開発投資対効果を分析、検討する際の考え方をまとめていきます。 分析方法には、工数の概算見積り、開発効果の算定、概算費用の算出、IT投資ポートフォリオ、投資回収期間、NPV(Net Present Value:正味現在価値)、システムライフサイクルなどいくつかあります。
ここでは、IT投資ポートフォリオについて詳しく見ていきます。
IT投資ポートフォリオとは、金融業界の投資におけるポートフォリオの概念を転用した分析方法です。
ポートフォリオは、いくつかの意味で使用される言葉ですが、投資におけるポートフォリオの意味は金融業界で使われている用語がそれに当たります。金融商品の組み合わせのことで、特に具体的な運用商品の詳細な組み合わせを指します。つまり、ミソは分散投資にあります。
分散投資することにより、1つが失敗しても、他が成功すれば投資効果を得られることになります。そのため、リスクを最小限にして、利益を最大化するための手段として使われます。
IT投資ポートフォリオもこの金融業界の概念を転用したものです。
IT投資ポートフォリオの目的は、投資リスクや投資価値の類似性で分類したカテゴリごとのIT投資について、企業レベルで最適な資源配分を行うことです。
「IT投資ポートフォリオの意味」のところにも記述しましたが、金融業界で使われるポートフォリオという用語は分散投資を意味します。 「分散」することにより、1つが失敗しても、他が成功すれば投資効果を得られることになります。 そのため、リスクを最小限にして、利益を最大化するための手段として使われます。 それを情報化への投資に転用したものがIT投資ポートフォリオになります。
以下ではIT投資ポートフォリオに関連したIPA情報処理試験の過去問とその解説をまとめています。
リスク分析の対象、リスクの発生頻度・影響・範囲、リスクの種類に応じた損害内容と損害額、 リスク対策(リスク回避、損失予防、損失軽減、リスク分離、リスク移転、リスク保有など)、財産損失、責任損失、純収益損失、人的損失、リスク測定などを考慮し、 情報システムの導入に伴うリスクの種類や大きさの分析を行います。
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