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ABC分析は別名でパレート分析といい在庫問題を考える上で有効な分析手法といわれます。パレート図のランク分けの基準などABC分析についてまとめています。
この記事の目次です。
1. ABC分析とは
2. ABC分析とパレート図
3. ABC分析のランク分けの基準
4. ABC分析の例
ABC分析に関連したIPA情報処理試験の過去問
もっと知識を広げるための参考
更新履歴
ABC分析とは、重点的な商品管理をすべき品目を決定するための手法です。
ABC分析では、商品ごとの販売金額又は粗利益額を高い順に並べ、その累計比率から商品を三つのランクに分けて商品分析を行い、売れ筋商品を把握します。 そして、高い階層に属する商品の販売量の拡大を図るなどの対応につなげます。
パレートの原則という考え方を応用した分析で、品質管理や顧客管理、問題管理など、商品管理以外にもさまざまな場面で応用できます。
APC分析は分析にパレート図というグラフを使用するため、パレート分析とも呼ばれます。
パレート図は、QCの七つ道具の一つで、不良品や故障、クレームなどの件数を原因別や状況別に分類し、それを大きい順に並べた棒グラフと、 それらの累積和を折れ線グラフで表した図です。
ABC分析のランク分けの基準は、分析対象の特性や管理目的によって変わります。 たとえば、売り上げ構成比の上位70~80%をAランク、80~90%をBランク、90~100%をCランクとします。
実際に管理するデータは生き物みたいにそれぞれになりますので、ABC分析のランク分けの基準も生データをみて調整する必要があります。 重要なのは重点を見つけることですので、分析目的を意識して分類します。
ABC分析の簡単な例です。
A社ではホームページに商品を陳列して集客を行っています。 新しく陳列する商品を企画したいと考えています。 なお、稼働には余裕があり、利益が少なくても既存商品の廃止は考えていません。
売上上位の顧客を分析して新商品案を検討します。
作成したABC分析表は以下です。 売り上げ構成比の上位0~50%をAランク、50~90%をBランク、90~100%をCランクとします。
ABC分析表を作成した結果、Aランクに分類された顧客とそれ以外の顧客を比較すると、Aランクの顧客の特徴として、相談があり対応した特注商品Aの購入という特徴がありました。
特注商品Aは、上位の顧客がA社に求めた商品で既存商品とも相性がよいのですが、同じ商品を競合他社でも同等もしくは少し安く販売しているところがあり、付加価値が必要と考えました。 特注商品Aを購入した顧客の一部では、特注商品Aと特注商品Bをまとめ買いしていました。それぞれ自社の強みを生かした商品です。 そこで特注商品Aと特注商品Bをセットにした商品を考え、この商品について調べてみると、どの競合他社も販売していませんでした。 自社の強みを生かし、既存とも相性がよく、より高単価で利益率の高い商品になると考え、新商品案とすることにしました。
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