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ARP など、TCP/IPネットワークにおいて使用されるデータリンク層レベルのプロトコルの役割や機能をまとめています。またPPPoEブリッジ機能などの解説しています。
この記事の目次です。
データリンク層のプロトコルに関連したIPA情報処理試験の過去問
データリンク層のプロトコルは、OSI基本参照モデルでモデル化している7階層の1つで、第2階層にあたるプロトコルです。 直接接続された機器間でのデータフレームの識別やノード間で信頼性の高いデータ伝送を保障し、中継局間のデータ伝送を確実に行うという役割や機能があります。
ARPとは、Address Resolution Protocolの略で、IPアドレスからMACアドレスを得るプロトコルです。 ARPについて見ていきます。
ARPはアドレス解決のためのプロトコルです。 宛先IPアドレスを手掛かりにして、次にパケットを受け取るべき機器のMACアドレスを知りたいときに利用します。 宛先のホストが同一リンク上にない場合には、次ホップのルーターのMACアドレスをARPで調べることになります。 このARPはIPv4でのみ利用され、IPv6では利用されません。 IPv6ではARPの代わりにICMPv6の隣探索メッセージが利用されます。
ARPは、IPアドレスがわかっている相手の物理アドレスであるMACアドレスを知るために使われます。
Ethernetで通信を行うホストは、ARPテーブルと呼ばれるIPアドレスとMACアドレスの対応表をもっていて、 ARPテーブルを参照しながら、EthernetフレームにIPパケットを格納します。
相手のIPアドレスを指定したARPリクエストをネットワーク上の全システムに送ります(ブロードキャストといいます)。 指定されたIPアドレスに対応するシステムは、その物理アドレスとIPアドレスを組みにしたARPリプライを問い合わせシステムに送り返します。
RARPは、Reverse Address Resolution Protocolの略で逆アドレス解決プロトコルのことをいいます。 MACアドレスからIPアドレスを求める機能があります。
SLIPとは、Serial Line Internet Protocolの略で、PPPが主流になる以前に使用されていた、TCP/IPでインターネットに接続するためのデータリンク層のプロトコルです。
ダイアルアップ接続を行うときに使用されるプロトコルには、SLIPとPPPがあります。 ただし、現在では一般的にPPPが用いられています。
PPPとは、Pointo to Point Protocolを省略で、二つのノード間で通信するための物理層/データリンク層のプロトコルです。
PPPは、WANを介して二つのノードをダイアルアップ接続するときに使用されるプロトコルで、リンク制御やエラー処理機能をもちます。 ダイアルアップ接続やシリアル回線接続など、特定の二つのノードが1対1で直接接続されている通信回線で、 ユーザ認証や使用するプロトコル、アドレス、圧縮やエラー訂正方法などをネゴシエートし、さまざまなプロトコルを使ったデータ転送を可能にします。
PPPoEは、Point to Point Protocol over Ethernetの略で、PPPをEthernet上で利用できるようにしたプロトコルです。 ADSLや光ファイバー、CATVなどの常時接続のインターネット接続サービスを利用する際に多く利用されています。
PPPoEブリッジ機能は、ADSLモデムやブロードバンドルータなどが持つ機能の一つで、ネットワーク内部から外部へのPPPoE接続を中継する機能です。
以下ではデータリンク層のプロトコルに関連したIPA情報処理試験の過去問とその解説をまとめています。
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